Travel'  2007 Taiwan  台湾:台北旅行記

【旅のはじまり】
 JALのサイトで、航空券の料金をチェックしていると、年末は航空券が倍以上もするほど高騰しているのに、1月1日以降は意外と安く、勤務先の休日を使えば、4日間の旅行ができると気づき、せっかくなので、どこかへ行きたいなと思いはじめました。
 候補としては、ベトナムやマレーシアがあがっていましたが、JALでは帰りの飛行機が現地で夜発で翌日の朝に着く便しかなく、悩んでいました。どうしてJALにこだわるかと言うと、単に、マイルをよく貯めているというだけではなく、ANAに比べて、アジア各方面への便がANAよりも圧倒的に多いのと、他国の便よりも、確実に事前の座席が指定できる点がとても気に入っていたからです。

 そうこうしているうちに、マレーシアのクアラルンプールへ行く直行便は、売り切れとなり、関空やシンガポール経由しか残らなくなってしまっていました。そして、もう一つの候補地である台湾に行こうかどうしようか、悩み続け、やはり金銭的にもきついから、今回は見送るかと思っていました。
 そんな時に、たまたま実家のケーブルテレビで、taipeinavi.comとタイアップしている番組を見てしまい、これは行くしかない!と決意し、その日、10月22日にJALのサイトで航空券を、ホテルは色々と検索した結果、アップルワールドのサイトで申し込んで、手配が決定しました。ちなみにJALで台湾へ行く料金は、金曜出発などにすると、週末料金で割高になるのですが、今回は1月1日と言えど、平日扱いで、次の3連休を使うよりは安くなるのも、決め手になりました。

【旅のテーマ】
 今回の旅のテーマは「百聞は一見に如かず」という言葉でした。中国語圏内では今まで、香港と北京に行ったことがあり、台湾というと、近いこともあり、ガイドブックなどを見て、なんとなくこういう物だろうと、自分の中で決め付けてしまっている感じがありました。
 しかし、そんな気持ちではいかん!幸い、自分は少しだけ中国語ができるので、とことん多くの場所へ行って、実際に自分の目で見て、感じてみようと、心に言い聞かせながら歩き回ることにしました。

【旅を終えて】
 4年振りに行ったことが無い国への訪問となりました。「悩むくらいならやってしまえ」という気持ちをいつも持っていますが、今回は金銭面なども考え悩んでいましたが、台湾に行ってみて、すごく良かったです。現在の日本の安部首相が、「美しい国」を目指していると言っていますが、台湾にはそんな言葉があてはまるんじゃないかなと思いました。他の国と比べて、乞食の方とかをあまり見かけず、古い物も残しつつ、急激に近代化をしていて。MRTという鉄道の駅と車内では飲食が禁止されていたりして、一見、厳しい規律に縛られているようにも思えましたが、国民はそういう事を苦にしている感じもなく、人々がより高い道徳心を持っている感じがしました。道端で所構わずタバコを吸っているのも、日本人観光客ばかりだったみたいです。日本人よりも人間として優れているようにも思い、国家としても成り立っていますので、中国の一部だなんて考えは当てはまらないなと思いました。朝は9時頃から屋台朝食、散歩を開始し、一人旅なので、自由気ままに、行きたい所へ行き、食べたい時に食べ、夜中にバーへ行ったりの夜遊びもせず、夜市へ行って9時半頃にはホテルへ帰るという感じで毎日、かなり充実していましたが、全日程4日間では足りないと思うほど、楽しみが詰まった国でした。

【飛行機】
 日本アジア航空(JALグループ):悟空 
 台湾午後発便 運賃¥48,000 成田空港利用料¥2,040 燃料サーチャージ¥12,600 ほか 合計¥63,750

  EG203 1/1 13:30成田   ---   1/1 16:25台北
  EG204 1/4 14:00台北   ---   1/4 17:55成田

 さすがに台湾は近いです。帰りの便では映画「地下鉄に乗って」を見ましたが、全部見終わらないうちに到着してしまいました。
 お正月ということで、JAA日本アジア航空さんから、記念品をいただきました。



【台湾での為替・両替】
 2007年1月現在、1元は3.7円前後ということで、買い物をするときなどは、パッと見て4倍にして計算していました。
 両替は街中に両替所は無いみたいで、銀行やホテルで両替するみたいです。ATMは24時間利用できました。今回は空港で1回とみずほ銀行の国際キャッシュカードをATMで利用しました。マッサージとお土産を除けば、4日間、1万円以内で遊び尽くすことができました。

 桃園空港内の台湾銀行での両替・・・10,000円が2,651元になって、手数料が20元かかりました。1元=3.800円でした。
 みずほ銀行の国際キャッシュカード・・・2,000元引き出しで7,633円プラス手数料210円でした。1元=3.921円でした。
 DC/VISAカードの利用は非常に少なかったですが、1元=3.749円とネットで確認できました。

 わずかなレートの差ですが、お得な方から 1元= クレジットカード3.74円 < 銀行3.80円 <国際キャッシュカード3.92円 でした。

 国際キャッシュカードのATM利用は最小額1,000元からと、少額両替は出来ませんでしたが、24時間両替できるのと、あまり現金を持ちたくない場合には良いかと思います。自分は屋台や食堂利用が多く、ショッピングもしなかったので、カードはほとんど使わなかったですが、デパートなどの高級店などでないと、あまり利用する機会もないかと思います。高額の物を買う人にはお薦めです。

【言語】
 大学の時、自分は文学部中国文学科に所属していて、「論語」などの古典、所謂、漢文を勉強していて、第一外国語として中国語を必修と決められていました。当時は中国語の中国人先生などが嫌いでもあり、中国語も全く理解できず、全然勉強せずに単位を取得していました。大学を出た後に、なんとなく興味が湧いて独学で勉強を始めました。中国語は文法は英語に似た感じで、発音がすごく難しい物でしたが、2001年に北京に行った時に通じて、現地人に中国人と間違われるほどでしたので、独学でも何とか勉強できるし、大学の授業なんてやはり意味も無いものも多いんだなとも思えてしまいました。
 中国自体は国土も物凄く大きくて、人口も多く、地方によって様々な料理があったりと、色々な文化を持っているのですが、中国語も大きく分けて、北京語、上海語、広東語の3つがあります。広東語は香港などで使われている言語です。それぞれがすごく違う言葉で、北京語ができても、上海では全く言葉が通じないこともあるそうです。
 一般に中国語と言われるものは、北京語を指し、プートンファ(普通話)と呼ばれています。台湾の言語は、ボクの知識では福建語と言われるもので、北京語に分類されるものだと認識していました。今ではだいぶ、忘れてしまいましたが、自分の勉強した中国語が通じるから問題ないだろうと思っていました。しかし、現地に行ってみたところ、自分が話すことは相手に通じたのですが、返ってきた言葉は自分には理解しにくい発音が多く、驚いてしまいました。

 また、文字も日本と同様、漢字を使っていますが、現在の日本の文字とも、中国の文字とも違いがあり、面白いものでした。中国では現在、一般に「簡体字」が使われています。これに対して台湾では「繁体字」が使われています。書く分には簡体字の方が簡単で良いのかも知れませんが、読む文には繁体字の方が、意味合いも伝わるような気がして良かったです。
 ちなみに、「対」という字は繁体字では「對」となり、簡体字では「又」と「寸」が組み合わさったようになります。「国」と言う字は台湾の繁体字では「國」を使い、中国の簡体字では「囗」の中に点だけになります。

【台北1月の気温】
 この頃は最高気温が20度を超え、ホテルでは冷房をつけ、街中では長袖のシャツ1枚で袖をまくりながら過ごせる陽気でした。

【台湾、桃園空港〜市内】
 空港と市内の移動にはリムジンバスを利用しました。ガイドブックによると、バスで100元(380円)、タクシーで1,200元(4,560円)程度と、10倍以上の違いがありましたので、バスにトライしました。路線図を見ても良くわからなかったので、理解できる範囲でこれだろうと、大有巴士(airbus)を選んでカウンターへ行き、サンルートホテルへ行きたい旨を伝えました。地図に印をつけてもらって、あと3分位で出発だからと説明されて慌しく乗り込みました。乗ったはいいものの、降りる方法もよくわからず、目を凝らして止まった停車場の看板と地図を見比べて、目的の停留所で降りることができました。料金は値上がりして110元でした。
 帰りはホテルで聞いたところ、すぐ前の通りで國光巴士が75元で出ていると教えてもらい、更に安く移動できました。
 ちなみにガイドブックによると、台北の国際空港は中正空港となっていたり、桃園空港と書かれていますが、昨年、名前を変更したらしく、市内や切符の表示なども、まだ中正空港と書かれていました。


【台湾のコンビニ】
 コンビニはセブンイレブン、ファミリーマート、ニコマートのほかに、現地のお店が多くありました。小銭が欲しくて買い物に寄ったのですが、驚いたことは、お釣りをもらった後も、買った品物をレジの台の上に置いたままで、日本のコンビニみたいにビニール袋に入れてくれないのです。どこのお店でもこのようで、最初は何もしらずに色々と買って、待っていたら「サンドイッチを温めるんですか?」と聞かれてしまいました。
 くわえて、食品の正味期限を見ると、1995年と書いてあるので、最初は間違えているのかなと思いました。あとで気づいたことには、日本と異なり、旧暦を使っているため、1995年末の日付なんだとわかりました。

【ホテル】
 燦路都飯店 (サンルート台北) 1泊6,400円  
 日本のビジネスホテルそのまんまという感じでした。すごくキレイで、思ったよりも広く、日本語も充分通じ、パソコンさえ持って行けばネットができるという、文句のつけようが無いホテルでした。チップも必要ないです。
 テレビはケーブルテレビが入っていて、100チャンネルくらい設定されていました。NHKの衛星放送のほかに、日本語のバラエティ番組が字幕付きで多数のチャンネルで放送されていました。日本の文化が凄く入っている事が感じられました。深夜には日本のアダルトビデオも流れていましたが、裸のシーンはカットされたり、胸にまでモザイクが入っていたり。そういう物への厳しさが感じられました。

【台湾のマッサージ】
 ガイドブックを見ると、ホテルの近くにいくつもマッサージのお店があるらしかったのですが、足マッサージよりも全身を受けたいと思い、「元気養生会館」というお店へ行きました。足と全身、整体のフルコースですごく気持ちよく、加えて、足裏の角質取りもしてもらいました。2時間コースでしたが、30分くらい多めにタップリ施術してもらいました。日本で受けるよりも安く、満足できましたが、当地の物価で考えると贅沢すぎるものなので、この1回でやめておきました。
 後日談・・・寒くなると、左ひざが痛んで、歩くときに苦しんでいたのですが、整体マッサージが効いたみたいで、痛みがすっかり取れています。

【台北の夜市&食事】
 マッサージを受け、夜も遅くなってきてお腹も好き、ホテル近くの「雙城街夜市」へ行きました。規模は小さめでしたが、屋台が幾らか並び、活気があり、台湾へ来たなぁと、実感が湧いてきました。とりあえずは麺!と思い、初めての食事は海鮮の具がタップリの麺を80元(304円)でいただきました。


 食べ終わる前にお店の人はいなくなり、食い逃げもできてしまいそうなおおらかな感じでした。
 1日目は取りあえず、こんな感じで終わりました。



TravelTop  1月2日 1月3日 1月4日


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