Travel'  2007 Taiwan  台湾:台北旅行記

台湾旅行2日目(2007−01−02)

 今回の旅の準備は当日の朝に荷造りをし、実家でおせち料理を食べ、飛行機の中でガイドブックを見て情報収集するという、バタバタ旅行でした。数あるスポットの中で、夕日がキレイだという海岸の町、「淡水」と映画の舞台で名を馳せた、山の中の「ジュウフェン」の2箇所をメインにしようと思いました。

 ということで、この日は故宮博物院を経て、淡水で夕日を見て、士林の夜市をポイントにしようと決めました。

【行天宮】
 

 朝、食事をどこかでと思い、ついでだから、ホテルから意外と近くにあるらしい、行天宮に行ってみることに。三国志で有名な関羽が商業の守護神として祀られているとか。中では、2枚でお皿のようなものを地面に投げて、お祈りをするという不思議な作法でしていました。


 見物と参拝を終えて、近所で食事をしました。なんと、25元(95円)!安い、早い、美味い!日本の牛丼なんか高い、不味いって錯覚を覚えてしまいます。道端食堂でしたが、店主が名刺をくれました。


【MRT】
 市内の移動にはMRT(捷運)がとても役に立ちました。一駅20元(76円)からと安い価格ですが、更に1日乗り放題券「一日票」はデポジットの50元を含めて、200元、つまり使い終わったら、50元帰ってきますので、150元(570円)で乗り放題ですごく便利でした。いちいち小銭を用意して、計算したりしなくてよく、しかも駅の中にはトイレもありますので、いざという時には駆け込めると言う安心付き。2日と3日目に利用しました。


【二二八和平公園・総統府】
 食事を終えて、ホテルへ戻り、観光を開始することにしました。4時頃には今日のメインイベント、淡水でサンセットを!を目標に。ということで、MRTの一日票を購入し、淡水線で「台大醫院」駅へ。二二八和平公園を通り、日本とかかわりの深い総督府へ。道が広々として清々しかったです。


 そして通りからは、現時点で世界最高の高さを誇るビル、TAIPEI101を発見。明日、行こうかと思っていましたが、衝動に駆られて、行ってみることに。西門駅から板南線に乗り、市政府駅へ。途中でファミリーマートやら、吉野家やら、大戸屋やら、洋服の青山やら、まるで日本かと思うような風景を何回も見てしまいました。


【TAIPEI101】


 市政府駅で降りて、地上に出ると、驚きました。通りを挟んで、一方は古い台湾の中華街の景色、もう一方ではTAIPEI101の他、近代的なデザインの三越、ホテルなど、発展し続ける景色。凄かったです。そしてやはりTAIPEI101。でかい!なかなか写真に上手く収まりませんでした。5階のエレベーター入り口前まで登ったのですが、この時点では350元(1,330円)という金額が高く感じたのと、混雑がすごく、今後のスケジュールに影響が出るかもと計算し、この場では見逃すことに。

【故宮博物院】
 今日、2回目の食事を済ませ、MRTを乗り継いで、淡水線の士林駅へ。そこで路線バスに乗り換え故宮博物院に行きました。路線バスはバス停にプレートが立っていて、そこに路線図が書いてあるので、それを見て、バスが来たら手を挙げて止めるようになっています。料金は計算が難しく、ガイドブック通りにするか、運転手さんに聞くのが良いでしょう。前方と後方にドアがあり、乗る時でも降りる時でも良いので、前方の集金箱にお金を入れれば良さそうです。多分。おつりは貰えませんので、どうしてもという人はお客さん同士で調整するしかないようです。

 自分は結構、博物館とか遺跡とかが好きですが、故宮博物院の芸術品はあまりよく解らないという感じもしてしまいました。ただ、大学時代に書道を学んでいたのですが、その時に良く模写したりした、宋代の大家、ベイフツや黄庭堅らの書を見れたのは良かったです。


【士林駅】
 故宮博物院へ行く際に下車した士林駅は、台北市街から近い場所ですが、故宮の他にも、夜市が近くにあったり、陽明山という綺麗な山へ行くバスが出ていたりと、多くの人が集まる場所で、駅周辺も色々なお店で栄えていました。自分は店頭で肉まんみたいな物が10元(38円)で売られているのを発見。聞くと、肉と野菜の2つがあるということで、安いので2つ買ってみました。野菜はキャベツをいためた感じのものがどっさり入ってました。どちらもお醤油をかけていただきました。日本のフワフワした肉まんとは違って、少しパリッとした感じで美味しかったです。


【新北投温泉】
 故宮博物院から士林駅まで戻り、時計を見ると3時くらいで、次の淡水へこのまま行ってしまうと、夕日までにはまだまだ早いなと思い、途中で枝分かれしている新北投線という電車に乗り、温泉地である新北投に寄ることにしました。乗り換えのために北投という駅に降りると、すでに硫黄の匂いが漂ってきました。
 新北投ではまず、凱達格蘭文化館(カイダーガァランウェンファグアン)に寄りました。無料で入館でき、話しかけられてきたんで、日本人ですというと、日本語のガイドをくれました。台湾の多くの民族の写真や展示物が見られて良かったです。
 その後はぶらぶら歩きをしましたが、日本の温泉地にも似た感じがしました。地獄谷というところも立ち寄り、せっかくだから、温泉に入りたいなとも思いましたが、ホテルの料金も400元(1,520円)で少し高めで、そんなにゆっくりする時間が無かったので、やめておきました。この辺のホテルに滞在するのも良いかもしれないです。


 上の段、左は新北投駅。中は写真スポットにもなっているという北投温泉博物館。右は水着で入る親水公園露天温泉浴地の入り口。
 下の段、左は地獄谷、右はそこに立っていた祠。


【淡水】
 夕方も近づき、本日のメイン目的地である、ダンシュイ(淡水)の街に到着しました。駅周辺から若者も多く、お店も多く、賑やかな感じでした。ブラブラと街並みを楽しみながら歩き、夕日見物の名所と書かれているユイレンマートウ(漁人碼頭)を目指しました。途中で紅毛城という名所に寄ろうかとも思いましたが、金額と時間を考えて、通りすぎ、歩き続けました。ガイドブックを良く読んでいなかったのですが、漁人碼頭はバスなどで行く場所らしく、地図にも乗っていなくて、迷子になってしまい、夕日の時間に間に合わないような雰囲気になってしまいました。ひたすら歩き続けると、どうもかなり遠回りしたらしく、標識が出てきてホッとしました。しかしそこからも遠く、一本の道を延々と歩き、なんとか到着した時には、もうだいぶ日が落ちてしまったようであり、雲も多いせいもあり、綺麗な夕日は見ることができませんでした。



 綺麗な夕日は見ることができませんでしたが、漁人碼頭は綺麗に整備された場所で、海辺だか川辺だか解らないのですが、良い雰囲気の場所で、来てみて良かったと思いました。
 上の写真、左は淡水駅からの写真、中、右はは淡水駅、下の写真は駅前の商店街と川辺の風景です。


 下の写真は漁人碼頭です。



 漁人碼頭では、「四神湯」というスープを飲み、淡水駅周辺へは、小さな船で帰りました。50元(190円)という安さで夜景を見ながら、ディナークルージングとまでは言わないですが、爽快な帰路となりました。
 

【再度、TAIPEI101へ】
 淡水へ行った後は、同じ路線上にある最大の夜市、スーリンイエスー(士林夜市)へ寄って、食事を取りつつホテルへ帰ろうと考えていました。そう考えてはいましたが、午前中に麓まで行って、上へ上がることができなかった、世界最高のTAIPEI101への思いが再び熱く湧いてきました。取りあえず、1日券でMRTに乗り、移動中に考え、TAIPEI101へ向かうことにしました。


 自然満載の淡水から1時間ほどで、一気に大都会へ戻ってきました。そこは三越が何棟も建っていて、綺麗なイルミネーションが飾られていました。


 いよいよ、TAIPEI101の89階へ向かう、日本人だらけのエレベーターに乗ると、あっと言う間に到着し、落ち着いた雰囲気と驚くほど綺麗な夜景が飛び込んできました。昼間の景色も見てみたいとは思っていましたが、夜景にも興味があり、夜を選んで良かったかなって思いました。遠くには、朝、見てきた総統府がうっすらとライトアップで浮かんで見えました。しばらくグルグル回ると、100元(380円)を払えば91階の野外展望台へ出られる所を発見。すでに100元は高額と感じていたボクですが、この時ばかりはためらわずに100元を支払い、上の階へ出ました。

 91階からの景色はガラス越しに見る景色とはまた違い、爽快なものでした。しかも、風の音もビュウビュウと聞こえ、雲の中にいるのではという感覚と、やはり高さと風で凄いだけではなく、怖いという感じもしました。翌日、地上からみると、TAIPEI101の上部は雲に隠れていたので、やはりこの時は雲の中にいたみたいです。


【夕食】
 TAIPEI101を見終わり、お腹も空いてきたので、少し贅沢をして三越のどこかで食事をしようかと思ったのですが、フードコートとかが多く、街中で凄く安く食べられるような料理が値段は100元以上と高く、歩き回った結果、よそで食べることにしました。TAIEPI101がある付近では、少し離れた大通りを渡ると、そこには昔ながらの台北の街並みが残っていて、安い食堂に入り、骨付きの肉が入った麺70元(266円)と水餃子40元(152円)をいただきました。





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