Travel'  2007 China  2007年中国、杭州&上海旅行記

5月4日

【朝の外灘】

 2日目、午後3時には上海南駅から列車に乗って杭州へ向かうことになっていて、ホテルのチェックアウトの時間は12時。身軽なまま出かけて、一度ホテルへ戻って、杭州へ向かうことも考えましたが、上海での移動は想像通りのタイミングでできないなと気づいていたので、大荷物を抱えてチェックアウトをすることに。


 とりあえず、昨日、夜景をみて興奮した黄浦公園方面へ向かいました。南京路東駅から、公園へ。朝ならまだ空いているかと思ったけど、そうはいかず、朝から沢山の人で賑わっていました。

【豫園】


 外灘のきれいな街並みを後に、観光スポットとして有名な豫園へ。裏道を歩きながら、その地域へ着くと、そこはまた、沢山の人。人ごみを歩いただけでウンザリしてしまい、南京路東駅へ引き返すことにしました。

【災い転じて福となす】

 南京路へ着き、博物館などへ行くことも考えましたが、昨日の2時間並びの疲れから、マッサージへ行くことにしました。たまたまガイドブックにも載っている「桃源郷」というマッサージを見つけたので、受付へ。11時45分頃でしたので、受付の人と、2時間受けても3時に上海南駅へ間に合うか確認をして、足、全身、耳掻きのフルコースを。ゆっくりできたのですが、みっちり2時間半も施術をされ、2時15分に終了。地下鉄2号線に乗る頃には2時30分。時計を睨みながら1号線に乗り換え、上海南駅へ。上海南駅は変わった形の駅で、走って3階まで登らされると、丸い不思議な形の場所へ。何とかダッシュをして、入り口らしいところへ着くと、発車2分前。聞くと、5分前には改札を閉めてしまうとか。乗り遅れました。


 この列車へ乗り遅れてりまうと、ホテルのチェックインの時間に間に合わないことになり、そうなると、ホテルの部屋も他の人へ渡されてしまうとか。もう絶対絶命かと思いました。準備した時刻表を持ち、切符売り場へ行き、特急列車の硬座というグレードの落ちる自由席を購入したい旨を伝えました。そして何とか二等座と書いてある切符を購入。最初に買っていた切符は「新空調軟座快速」で2時間40分かかる電車で、新たに買えた切符は「動車組二等座」と書いてあり、1時間30分で着くものでした。より良い切符だったので、てっきり座れない悪い席かと思っていたら、驚くことに、より早く着く日本の新幹線を本にした列車の指定席に乗れました。汗だくになり焦って乗り込みましたが、やっと一安心できました。


 【上海の列車】

 上海の列車には大雑把に言うと軟座と硬座などがあるらしく、軟座は良い席で指定になっているみたいです(多分)。料金も当然違うと思うのですが、中国では硬座の券で買った人も、軟座席が空いていると、座って良いというか、勝手に座るというか、安く入っても何でもありという感じみたいです。しかもそういう考えですから、後から空席を探すのではなく、先に席に座って、指定席の人がきたら、席を離れるという手段を取っている人も多いのです。車内での検札もなかったので、もしかしたら特急券なんか持っていない人まで紛れていそうですが。そんなわけで、ボクの切符に書いてある1号042号という座席には、早々とカップルが座り込んでいました。行くとすぐにどいてくれたのですが、最初はそんな事情はわからず、ただ間違えているだけなのかと思いました。でも、指定席の車両であまりに席の争奪戦(?)があったため、なんとなくわかりました。ボクの隣はどうやら空席らしかったのですが、写真のお母さんが来て、空席か聞いてきて、子供を座らせ始めました。かわいそうだったので、席の間の肘掛を上げて、3人で座ることにしました。


 運良く、上海南駅からノンストップで杭州駅に停車する列車だたので、迷うことなく降車できました。駅には長距離列車らしい電車も入線してきました。駅から外へ出ると、驚くほどビルなども立ち並び、凄い田舎に来たという思い込みが吹き飛んでしまいました。駅からホテルへは、車で5分とか書いてあったかと思い、近いものだと勘違いし歩き出しました。が、思った以上に遠かったです。地図を持って歩いていると、中国人に道を聞かれてしまい、仕方なく日本語の地図を見せてあげました。途中の道は子供達が道端で遊んでいたり、匂いの良い果物屋があったりと西湖周辺とは違った趣がありました。

【世貿・西湖四季都市酒店 SSAW HOTEL】
 

 のんびりと、1時間近くも歩いていたので、道に迷ったかと思い、何度も地図をみて、なんとか予約していたホテルへ到着しました。長くて変わった名前で結局、帰国後まで覚えられなかったです。しかもなんで英語名がSSAWなのか。未だに不思議です。

 申し込みではシティービューしか取れず、少しつまらないけど、西湖まで10分程度とあったから良いかと思っていましたが、なんと隣の建物が邪魔とは言え、湖を望むことができるレイクビュースイートの部屋を用意してもらえました。ラッキーです。4ツ星基準の3ツ星ホテルということでしたが、良いホテルでした。
 ちなみに右の写真は「青島ドラフトビール」と「青島純生ビール」です。お土産に持ち帰ろうとも思っていましたが、重くなりそうだったので、あっさり飲んでしまいました。



 部屋の写真です。築2年しかたっておらず、一人では贅沢すぎるほど広くて良い部屋でした。掃除をしている時に帰ったりもしたので、チップを渡そうとすると断られたりもしました。良いホテルでした。シティービューだと少しつまらないかも知れませんが。

【杭州の料理を堪能】

 「旅」と言えば「食!」と言っても過言ではない、大事なイベント。前回の台湾一人旅では1日に6回も屋台の軽食を繰り返していたのですが、1日目は東方明珠塔に時間を取られ、食事ができず、この日も昼飯抜きで移動をしてしまっていました。何をするにもやたらと時間がかかり、満足な食事が全然できていませんでした。

 そんな苦労を乗り越え、やっとまともな料理に辿りつきました。もちろん、大食漢と言えど、この写真の料理を一人で食べたのではありません。インターネットで杭州へ一人旅をすることを掲げていたところ、ありがたくも誘いのお声がかかったのです。正直に言って、自分は他人と一緒に行動したり、食事をしたりするのが、苦手な方で人見知りもするのですが、台湾旅行で一人旅では食べられる幅が激減すると悟ったばかりでしたので、お言葉に甘えて、ご一緒させていただくことにしました。母親にもそんな一件の話をすると、かなり驚いていました。

 現地に詳しい方のお誘いで、予め好き嫌いはなく、何でも食べ、多少のゲテモノも大丈夫だと思いますと伝えておきましたが、ガイドブックにも載っている「知味観」というお店を選んでいただきました。
 ガイドブックに載っているお店へ行くというのは、比較的簡単なことなのですが、今回はなんと言っても現地を知る人と一緒。普通なら英語も通じないし、メニューを見てもサッパリわからず、適当に指で指して何を食べたかもわからずじまいとなりそうなところ、至れり尽くせりの品を選んでいただきました。



 左の写真:左はうずらの何とかと言うことで、最初は鶉の卵を想像していましたが、鶉の肉を模した料理とかで、味が良かったです。
        中は鴨だかアヒルだか、忘れてしまいましたが、鳥の舌です。お酒に合いました。
 右の写真:トンポーロウ(東坡肉)。日本の角煮も好きですが、この有名料理。上面の皮の部分なんか堪らない味でした。




 左の写真:ガメラの姿煮。ではありません。上に乗っている金華ハムで味をだしているスッポンスープです。
        最初は見た目で驚きましたが、味は肉で食感は魚という感じもして、皮も美味しく、爪も骨もしゃぶってしまいました。
 右の写真:手前は小龍包
        左に見えるのはなんと、カエルの肉が入った辛味スープ。全然、美味しくいただけました。
        中央奥は杭州の名産の片児川面(ピエナールチュアンミエン)。台湾で食べた牛肉麺にも似た比較的薄味の麺でした。

 個人の一人旅では味わいにくい、ディープな料理を満喫でき、感謝の気持ちでいっぱいです。

 食後は一人で街中をブラブラ。10代みたいな若者が沢山出歩いて賑やかでした。そして、ホテルの近くで見つけたマッサージへ。キレイなお店で、すごく繁盛していました。1時間半でお願いしたのですが、結局、延長して3時間、長々と受けてしまいました。言葉も満足に通じないのに、楽しく受けられました。




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